あかめの花


往診先の部屋に、白い小さな花が花瓶に刺してありました。
患者さんに、「あかめ」という花ですよと、教えていただきました。

アカメ(カナメモチ)は枝先に5枚の花弁からなる小さな花をいくつも咲かせます。おしべが20本ほどあり、めしべは2本です。ソバの花を連想させる大変かわいらしい花です。
カナメモチの開花時期は5~6月です。しかし生垣や庭木に利用されているものは、花を咲かせる前に刈り込まれてしまうことが多いので、街中で見かけることは少ないでしょう。山野や河原に自生しているものであれば刈られることはほとんどないので、白い花を見られます。

カナメモチの花言葉は「にぎやか」です。
これはカナメモチの見た目が由来しています。カナメモチは春になると、葉が赤くなるという変わった特徴があるのです。一般的には植物の葉は秋になると紅葉をしますよね。しかしカナメモチは春です。
一足先に秋になったような特徴がカナメモチにはあること。さらに、春に紅葉する赤が非常に濃く、にぎやかに見えたのでしょう。このことからカナメモチは「にぎやか」という花言葉になりました。