家で看取りたい
診察中に病院の先生から、患者さんの相談電話がありました。
定期的に往診していた患者さんでした。
「亡くなりそうな患者さんを今から家まで送りたいのですが、亡くなった際、往診していただけますか?私も同乗していきますので。」
家族が家での看取りを切望されたようで、先生も家族の思いを叶えようと対応されました。
私も、「はい、了解しました」と返事をしました。
家に着いた頃に、息を引き取られたようで、連絡があり、直ぐに往診に向かいました。
同乗の先生に挨拶して、死亡確認をしました。
家族に囲まれた患者さんは、自宅で亡くなり、幸せな方だと思います。
病院で亡くなり、遺体で帰るのが普通です。
無駄な事だと思う人もあるでしょうが、家族の気持ちに応えた病院の先生に感謝です。
患者さんは、以前から病院には行きたくないと、日頃から家族に話していたそうです。
家族が患者さんの希望を叶えたのでしょう。
私は無駄ではないと思います。