大病院にいたからわかる。
小さな訪問看護ステーションの素晴らしさ

Sさん(勤務10か月)

「ひだまり」で働き始めて、いかがですか?

とても楽しい職場ですし、環境にも恵まれています。
今は一人一台パソコンがあって、自分のデスクもあるのでありがたいです。
それと、前の職場でも訪問看護をしていたこともあって、私には私のスタンスがありますが、それをみなさんが受け入れてくださるので感謝しています。

ご自身のスタンスとは、具体的にどういうことですか?

例えば、訪問看護の場合、30分・60分・90分などと決められた時間の中で看護をします。でも、その患者さんのためにベストを尽くそうと思うと、決められた時間をオーバーしてしまうことがあるんです。それをここでは認めてもらえます。
看護師それぞれに「自分はこんなふうに看護をしたい」という思いがあって、これが看護で、これは看護ではないという線引きも人それぞれ。そういう、ものの見方も考え方も違う集まりなのに、お互いを尊重できていることに、感謝です。

訪問看護の実態。その魅力とは?

基本は一人で訪問先にうかがいます。でも、管理者の先輩や先生とのチームワークが大事です。 大きい病院だと働くスタッフの気持ちがバラバラになりがちですが、ここは少人数ですし、みんなが同じ気持ちで働けているように感じています。
先生はとても穏やかですし、困ったときにはみんなに相談できます。
以前の職場では、自分を奮い立たせて仕事モードにしていたようなところがありましたが、今は在りのままの自分で穏やかにリラックスして仕事ができています。

この仕事の魅力は…、何といっても丁寧なケアができるということでしょうか。
病棟だと、他の患者さんと話していても途中でナースコールがあったらそっちが気になりますし、患者さんに呼ばれても後回しにしてしまったり……。
訪問看護の場合は、その時間はその患者さんと家族のために確保されているので、丁寧なケアができます。時間内に自分がいかにアプローチするかにかかっているので、本領を発揮できますし、無限大の看護ができます。

同僚との関係はどうでしょう?


私はここでは若手で新人。皆さん歳の離れた末っ子のように可愛がってくださいます。
皆さん目がすごく優しくて、マスクをしていて口元が見えなくも、目元から優しさが伝わってくるんです。ここでの経験の積み重ねの結果だと思います。
まだまだ先輩に甘えているようなところがありますが、私もこれから入ってくる方には先輩たちを見習って温かく接したいと思っています。

家庭との両立はできていますか?

はい、両立しやすい職場だと思います。
うちには17歳と12歳の子がいますが、授業参観など学校行事のときはもちろん休めますし、子どもを病院に連れて行ってから出勤したりもできるので、助かっています。
仕事のオン・オフがはっきりしているのも良いところで、自宅にいるときに電話で呼び出されるようなことはほとんどありません。

「ひだまり」への就職を検討されている方に、メッセージ

訪問看護は楽しいですよ。空気、天気、季節……いろいろなことを日々感じられます。人生の勉強にもなります。大きい病院で経験を積んだからいい看護師になれるとは限りません。小さな診療所でも、それに勝る経験ができますよ。